知識

腎臓について知っていますか??

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こんにちは!平口です!

 

今回は内臓編第2弾として腎臓について書かせていただきます。

 

第一弾の肝臓編です
ご覧になっていない方はこちらを先にご覧ください

肝臓の機能まとめましたこんにちは 代表の平尾です 日本慢性痛改善協会において内臓アプローチコースがスタートしました 内臓の機能については苦手とする...

 

国家試験の時に腎臓のことを勉強しただけで、その後腎臓について調べた方は少ないのではないでしょうか??
(自分はそうでした(^_^;))

 

しかし腎臓は、腰部に関係する筋と連結をしており、腰痛と非常に関わりのある臓器だったのです

 

そんな腎臓について基本的なことを書いていきたいと思いますのでよろしくお願いします。

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腎臓とは

腎臓は長さ約10cm、幅約5cm、重さ約100gのソラマメ形の器官で、Th12~L3の高さに左右一対(2個)存在します。

右の腎臓は肝臓の真下のあるため、左の腎臓より2~3cm低い位置にあります。

(病気が見える vol8 腎・泌尿器より引用)

 

腎臓の構造

腎臓は、

尿生成の機能単位であるネフロン

原尿を生成する腎小体(糸球体、ボーマン嚢)

原尿の成分を調整する尿細管

 

で構成されています。

 

[aside type="用語解説"]

ネフロンとは:腎小体とそれに続く尿細管のこと。1つ腎臓に約100万個存在しており、左右の腎臓合わせて200万個存在する。

腎小体とは(糸球体、ボーマン嚢):血液の濾過を行う場所のこと。

ボーマン嚢とは、尿細管の末端が膨大したものであり、糸球体とは毛細血管の塊のことである。

(日本臨床薬理学会のHPから引用)

 

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また腎臓の縦断面でみると、腎皮質と腎髄質に区別できます。

             (病気が見える vol8 腎・泌尿器より引用)

 

腎皮質には腎小体が存在し腎髄質には主に集合管が通っています。

 

[aside type=""]

集合管とは、遠位尿細管に続いており、尿の排泄する通路のこと

[/aside]

 

尿を生成する過程として、腎皮質に存在する腎小体で血液をろ過し、原尿となります。

そして、腎皮質と腎髄質をまたいで存在する尿細管で原尿は再吸収され、腎髄質にある集合管を通り膀胱に尿が蓄積されます。

 

腎臓の機能

腎臓の機能として

 

●水分・電解質の調節

●酸塩基平衡の調節

●代謝産物の排泄

●ホルモンの産生・調節

 

という4つの機能を有しています。

 

このうち前者の3つは尿生成によって実現しています。

[aside type="normal"]

電解質とは:水に溶けると電気を通す物質のこと。イオンとも呼ばれる。

 

※例  Naイオン、カルシウムイオン

 

身体の水分、つまり体液には電解質が含まれており電気を通すようになる。

電解質は細胞の浸透圧を調節したり、筋肉や神経の働きに関わってくる。

 

酸塩基平衡とは:体内において酸性とアルカリ性とのバランスのこと。単位はpHで表される。

人間のpHの基準値は7.35~7.45である。

基準値より低くなると、身体は酸性のほうに傾きアシドーシスという状態になる。

反対に基準値より高くなると身体はアルカリ性のほうに傾きアルカローシスといった状態になる。

(インターネットから引用)

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臨床的には尿生成に関わる3つの働き(水分・電解質の調節、酸塩基平衡の調節、代謝産物の排泄)を腎機能と言います。

腎臓は様々な物質の排泄量を調整することにより、体液に含まれる物質の量をバランスよく維持します。

この体液のバランスを保持することが、腎臓の最も重要な機能であり、その結果尿が生成されます。

腎臓によって生成されるホルモン

腎臓で生成されるホルモンには

血圧を調節するレニン

血液をつくるエリスロポエチン

骨の再吸収を促す活性型ビタミンD

があります。

レニン

レニンの役割は、血圧の調整です。

 

腎小体の糸球体の血圧は、血液をろ過するために一定に保たれています。

血圧が低下すると、ろ過の働きが悪くなってしまいます。

これを避けるため、血圧が下がると、腎臓は血液を供給する血管の「輸入細動脈」(ゆにゅうさいどうみゃく)でレニンをつくりだします。

このレニンは血管を収縮させる作用をもつ「アンジオテンシンII」というホルモンに働きかけ、血圧を上昇させます。

これによって、腎臓は血圧を一定に保つことにより、体内のバランスを保っています。

 

このレニンが過剰に分泌されると体内に水分がたまり、血圧が上がり心不全などを引き起こします。

 

エリスロポエチン

エリスロポエチンの役割は血液(赤血球)をつくるホルモンです。

 

日々大量の血液が送り込まれる腎臓には、血液中の酸素の状態を感知するセンサーがあります。

このセンサーが『酸素が足りない』と感じると、酸素を運ぶ血液を増やすために、尿細管周囲からエリスロポエチンをつくりだします。

エリスロポエチンは、骨の中にある「骨髄」(こつずい)と呼ばれる血液を製造する組織に作用して、血液をつくる指示をします。

腎臓の機能が悪くなると、腎臓からつくられるエリスロポエチンの量が減少するため、十分な量の血液がつくられなくなり、貧血を起こしやすくなるといわれています。

 

活性型ビタミンD

活性型ビタミンDの役割は骨の再吸収を促し丈夫にするというホルモンです。

 

ビタミンDは食品に含まれる栄養素ですが、そのままの形で働くことはできません。

 

[aside type="normal"]

ビタミンDを多く含む食材:魚類、キノコ類

成人男性の摂取目安量は約5.5μg

[/aside]

 

肝臓と、腎臓の尿細管で酵素の働きを受け、活性型ビタミンDに変化します。

活性型ビタミンDは腸からのカルシウム吸収を促し、骨を丈夫にする働きがあります。

 

腎機能が低下し、活性型ビタミンDの量が減少すると骨粗鬆を引き起こします。

 

腎臓アプローチでできること

腎臓は後腹膜臓器というものに分類されます。

 

[aside type="後腹膜臓器とは"]

後腹膜臓器(こうふくまくぞうき)あるいは後腹膜器官(こうふくまくきかん)とは、後腹壁の壁側腹膜より後方に位置する臓器のこと。

十二指腸

膵臓

下行結腸

腹部大動脈

下大動脈

上行結腸

などがある。

[/aside]

 

また腎臓は横隔膜と繋がっています。

横隔膜はDFLのライン上に存在するため、大腰筋や小胸筋の影響も受けます。

また横隔膜は腹斜筋や、脊柱起立筋とも連結しているため、腎臓の位置がずれたり、血流が悪くなると腰痛の原因にもなります。

 

つまり腎臓にアプローチをすることで腰痛治療を行えるということになります。

 

終わりに

いかがだったでしょうか??

腎臓は尿を生成したり、ホルモンを分泌するだけではなく腰痛とも密接にかかわってくる臓器ともいえます。

 

腎臓は大きくまとめると

 

●循環

●ホルモン産生

●尿の再吸収による体内の水分調整

血液の酸塩基平衡の調節

 

をつかさどっています。

 

腎臓は本当に奥の深い臓器であり、今回はさわりの部分しか触れていないので、またお時間がありましたらご自分でも調べてみてください。

 

今回も最後までご覧いただきありがとうございました。

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