こんにちは!ブログ担当の石川です!
今回の内容は胆嚢です。
小腸編で少し触れましたが今回はメインターゲットとして皆さんと一緒に理解していこうと思いますのでよろしくお願いします。
目次
- 1 胆嚢とは
- 2 胆嚢の構造
- 3 胆嚢の機能
- 3.1 胆汁の説明
- 3.1.1 胆汁 胆汁は1日に約600ml分泌されます。 胆汁酸と胆汁色素を含み、前者は界面活性剤として食物中の脂肪を乳化して細かい粒とし、リパーゼと反応しやすくすることで脂肪の消化吸収に重要な役割をはたしています。
- 3.1.2 胆汁酸 脂肪を乳化して消化酵素の働きを助ける。 脂肪の分解産物に作用して小腸から吸収されやすく変化させる。 腸内に分泌された胆汁酸の殆どは小腸で再吸収され、肝臓に戻される(腸肝循環)。
- 3.1.3 胆汁色素 破壊された赤血球から遊離したヘモグロビンのタンパク質部分が、肝細胞で代謝され黄色のビリルビンに変化する。 その後ビリルビンは胆汁とともに分泌される。 ビリルビンの大半は腸内で腸内細菌によりウロビリノーゲンに還元され、その一部が体内に再度吸収される。 ウロビリノーゲンが体内で酸化を受けると黄色のウロビリンに変化する。尿が黄色い時はウロビリンが排泄されています。これらの循環は腸肝ウロビリノーゲンサイクルと呼ばれています。
- 3.1.4 一方、腸内に残ったウロビリノーゲンは腸内細菌によりステルコビリノーゲンに還元されます。 ステルコビリノーゲンが酸化を受けると茶色のステルコビリンに変化する。 ステルコビリンは大便の茶色の元となり排泄されていきます。
- 3.2 胆汁の貯蔵・分泌
- 3.1 胆汁の説明
- 4 胆嚢のアプローチ
- 5 まとめ
胆嚢とは
画像は看護rooより
胆嚢はセイヨウナシ形の器官で、大きさは長さ9cm、幅4cmの袋状の臓器です。
部位は鎖骨中線上で第9肋軟骨の先端、乳頭とへそを結んだ線上に位置しています。
肝臓右葉の下面にあるくぼみにはまっており、胆管によって肝臓と十二指腸に接続しています。
胆汁の貯蔵、分泌を行っており、消化に必要になるまで胆汁を蓄積しています。
胆汁は肝細胞で生成され毛細胆管に分泌される消化液です。脂肪の消化吸収を助ける役割を持ちます。
胆汁のなかに含まれているコレステロールやビリルビンが結晶となり大きくなってできたものを結石といいます。
・胆嚢内にできたものが胆嚢結石
・肝臓内の胆管にできたものが肝内胆管結石
・胆嚢から総胆管に出てきたものや、総胆管にできたものが、総胆管結石と呼ばれています。
一般には、この胆汁を流す道にできた結石はまとめて胆道結石と呼ばれています
胆石症の増加するリスクで伝統的に考えられた次の5つのFに当てはまる人々である:
Female(女性)
Fat(肥満)
Fair(コーカサス人種、ただし近年の研究では議論されている)
Forty(中年)
Fertile(妊娠で危険は増加する)
BostonScientific、wikipediaより引用[/aside]
胆嚢の構造
胆嚢
胆嚢は底部・体部・頚部の3つの部位があり、頚部上面は肝臓底部と連結しています。また、頚部からは胆嚢管が伸びており、総肝管と合流して総胆管となります。
画像は人間ドックの評判とホントのところより
胆嚢壁
胆嚢壁は粘膜層、固有筋層、漿膜下層、漿膜層からなり、粘膜筋層板が欠如していることが特徴である。
通常正常例では層構造は観察されず、胆嚢炎などによって胆嚢壁の肥厚があるときに、層構造が観察されるときがある。
画像はインターネットより
胆管
肝臓、胆嚢、小腸と連結している管を胆管と呼び、その中を胆汁が移動しています。
画像はインターネットより
胆管は
・肝内管・総肝管・胆嚢管・総胆管
に分類されます。
総肝管…左右の肝内管が肝臓から外にでて合流し形成される。
胆嚢管…胆嚢頚部から伸びており、総胆管と連結する。
総胆管…総肝管と胆嚢管が合流し形成される。十二指腸の大十二指腸乳頭(ファーター乳頭)に開口する。[/aside]
総胆管が十二指腸と合流する部分(ファーター乳頭)には膨大部括約筋(オッディーの括約筋)が取り巻いています。
この括約筋により胆汁(膵液も)の分泌が調整されています。
胆嚢の機能
胆嚢の主な機能として
胆汁の貯蔵と分泌
という2つの機能が存在します。
ここまでの流れでその2つの機能があることは何となくわかってきたと思います。
なのでこの章ではまず、胆汁について理解してから胆嚢の機能へと進めていきます。
胆汁の説明
胆汁
胆汁は1日に約600ml分泌されます。
胆汁酸と胆汁色素を含み、前者は界面活性剤として食物中の脂肪を乳化して細かい粒とし、リパーゼと反応しやすくすることで脂肪の消化吸収に重要な役割をはたしています。
胆汁酸
脂肪を乳化して消化酵素の働きを助ける。
脂肪の分解産物に作用して小腸から吸収されやすく変化させる。
腸内に分泌された胆汁酸の殆どは小腸で再吸収され、肝臓に戻される(腸肝循環)。
画像はインターネットより
胆汁色素
破壊された赤血球から遊離したヘモグロビンのタンパク質部分が、肝細胞で代謝され黄色のビリルビンに変化する。
その後ビリルビンは胆汁とともに分泌される。
ビリルビンの大半は腸内で腸内細菌によりウロビリノーゲンに還元され、その一部が体内に再度吸収される。
ウロビリノーゲンが体内で酸化を受けると黄色のウロビリンに変化する。尿が黄色い時はウロビリンが排泄されています。これらの循環は腸肝ウロビリノーゲンサイクルと呼ばれています。
一方、腸内に残ったウロビリノーゲンは腸内細菌によりステルコビリノーゲンに還元されます。
ステルコビリノーゲンが酸化を受けると茶色のステルコビリンに変化する。
ステルコビリンは大便の茶色の元となり排泄されていきます。
画像は医療コミュニティ つぼみクラブより引用
胆汁の貯蔵・分泌
画像はインターネットより
通常時はオッディ括約筋は収縮しており胆汁は胆嚢管に流入し、胆嚢に貯蔵されます。胆嚢は最大で40~70mlの胆汁を貯蔵できます。
胆汁が貯蔵されている間に水分が吸収されて胆汁酸などの胆汁成分が濃縮されていきます。
胃から大量の脂肪と部分的に消化された蛋白が十二指腸に入ると、コレシストキニンが血中に放出される。コレシストキニンはオッディ括約筋を弛緩させ、胆嚢の収縮を引き起こし胆汁が分泌されます。
胆嚢のアプローチ
胆嚢上部は肝臓底部と連結しています。
つまり、胆嚢へアプローチすることで肝臓へ繋がり、肝臓と連結している横隔膜へ影響があると考えられます。
アプローチ内容は肝臓編をご覧ください。
また、胆嚢は胆汁の貯蔵、分泌を行います。胆嚢の動作不良が生じた場合は脂肪の乳化が行えず、消化しきれなくなります。したがって消化不良の方に対するアプローチが効果的です。
まとめ
今回は胆嚢をまとめてみました。
今後排泄時には色を確認すると胆嚢機能の評価もできるかもしれませんね。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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